ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

オクタビストの声

ロシア人は、ドイツ人のようにとても背の高い人々が多い印象があり、身長が高いから(声帯が大きいので)、そんな超低音域が出せるのだろうと、以前から当たり前のように思っていました。これまでに共演したことのあるオペラ歌手でも、低音の立派なバス歌手は、みなとても身長の高い人が多かったので、そんな刷り込みもあるのでしょう。しかし、冷静に考えてみると、私が面識のあるオクタビストのひとりは、身長が170cmあまりで、決して大男ではありません。それなのに、話し声も超低音で、なるほどオクタビストに間違いないという声です。彼の話では、家族みな彼のような話し声で、おじいさまも同じように超低音の話し声だということです。つまり、遺伝的に、とても声帯が大きいということもあるのかもしれませんが、赤ちゃんのときから、そのような超低音の話し声を聞きながらずっと育ってきたということのほうが大きいのではないかということです。(♭Ξ)