運動する前に体をストレッチするのと同様に、歌う前や歌ったあと、日常的に喉頭の筋肉を柔らかくするためにもストレッチの習慣をつけてみましょう。
ただし、手で強くマッサージするのは禁物です。細い筋肉がたくさん(20本以上あるそうです)入り組んでいる部分ですので、自己判断で首の周りをマッサージしてしまうと、簡単に筋肉を損傷してしまうそうですので、ゆっくり温めて、繊細に扱うことが大切です。
簡単なストレッチをご紹介します。
・甲状軟骨(喉仏の場所)を、舌根の上下運動と連動させて、上下にゆっくしストレッチします。
舌根が下がり甲状軟骨も下がるときは「ア」、舌根とともに上がるときは「エ」の母音で声を出してみます。
ゆっくりと甲状軟骨を引っ張っている筋肉をストレッチすることをイメージしながら行います。
・あくびしたまま(口は閉じてもかまいません)、
ゆっくりゆっくり右を向いて5秒キープ。
再度あくびをしたまま逆の左を向いて5秒キープ。
ゆっくり行うことがポイントです。
声の立ちあがりの速い人、遅い人、筋肉や体の癖はさまざまです。声が出しにくいなと思ったら、無理をせずゆっくりストレッチすることからはじめてみましょう。
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