ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

歌番組を見ていて思ったこと

10代の若者が何ブロックかに分かれて競い合い、そのブロックの最高得点の人が決勝に進出するという内容です。
いや~、みんなうまい!!中には芸能活動をしている人もいるようですが、そうでないごくごく一般の若者も多いのですが、プロに勝るとも劣らない歌唱力です。一体どんな喉と筋肉を持っているのだろうと、感心するばかりでした。
まず、支えがしっかりしていること。1にも2にもやっぱり支えなんだなあと思います。支えがしっかりしているから、息がしっかり流れているということ。
そして、上手い人は一様に、口の奥が広い。開いた口から、どこにも引っ掛かりがなく、安定した呼吸でとても伸びやかに歌っているのです。このことは、私がいつも皆さんに伝えていることですが、改めてそれを感じ、結構この番組勉強になるなあ、なんて思いながら見ていました。
それと感心したのはもう一点。みんな肝が据わっている、ということです。自分に負けていない。絶対勝つんだ!という強い気持ちをどの人も持っていました。皆、目の奥に力があるのですね。大きなプレッシャーの中で、いつもの力を出し切る姿、本当に素晴らしいと思いました。
プレイヤーに必要なことは、技術はもちろんですが、負けないという強い気持ち。相手やその場の雰囲気に惑わされず、いつどんな時でも、しっかり自分のパフォーマンスをやりきるということ。10代の若者たちから、そんなことを再確認した番組でした。今度そのような番組を見ることがあったら、呼吸や支えのことを考えながら見てみてください。きっと何か感じることがあると思いますよ。(♯Å)