ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

舞台上でしか得られないもの

物事を成し得ていくためには、日々のトレーニングが重要です。日々のトレーニングとは、レッスンと自主的な練習、そして人前で披露することも含みます。レッスンや練習は、スタジオやご自宅などで行うことと思いますが、やはり、それでは空間として狭くなってしまいます。日常的な部分を若干改善できることが最終目的であれば、それでも十分なのですが、人前で披露することのパフォーマンスを上げることを目標にしていらっしゃる方にとっては、もう少し大きな空間で演奏することに慣れるのも、トレーニングとして重要な課題です。自分も本番を含め、稽古の段階から、いつもよりも大きな空間を使えるので、その広さを意識するようにしています。広さを意識するとはどういうことかというと、主に届ける相手の距離を広く意識するという意味です。ただ単に大声を出すというのではなく、体を使って、息の流れを感じて遠くで響かせているイメージを持つという感覚。これは、狭い空間ではなかなかイメージしにくいので、大きな空間で歌うことを積み重ねて得ていくしかありません。舞台上では、客席の一番遠くを意識します。これを繰り返していくと少しずつ、パフォーマンスとしての力がついていくように感じます。(♭Я)