ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

レッスンの受け方

人によってレッスンの目的は様々でしょう。趣味の一環で楽しく歌いたい人、または仕事のためにトレーニングしたい人、などなど。
趣味の場合はあまり厳しいレッスンを私も好みませんが、仕事で必要な方にはやはりどうしても厳しいことを要求してしまいます。
まず基本的なこと、たびたび伝えていますが、レッスンを録音してください。自分の声は自分で聞くことはできません。レッスン中にできたことを感覚として記憶しているだけでなく、録音を聞くことによって、どう歌ったことで直され、その結果どう歌えたのか?自分の耳で確かめなくてはいけません。レッスン中に言われたことも意外と聞き逃しがちです。何を言われたのか、復習するためにも録音をして後で聞くことはとても重要なことです。それも、自分が歌っているときだけ録音したのでは意味がありません。トレーナーが話しているとき、手本を見せているときこそ聞き逃してはいけないポイントなのです。ですから、レッスンの開始から終了まで止めることなく録音し続けること、楽譜や歌詞カードにメモを取ることも必要です。
毎回毎回同じことを伝え、レッスン時間の後半になってやっと感覚を思い出す。これではなかなか先に進めません。限られたレッスン時間なのですから、集中して受けてほしいと思いますし、少しでも無駄のないよう時間を有効に使いたいと思うのです。
それからもうひとつ。帰宅してから、レッスンの内容をノートに記録すること。活字にするとまた、これまで見えてこなかった部分が明確になってくることもあります。
みなさんのレッスン時間なのです。時間とお金を使ってここまでやってきて受講しているのですから、どうか有意義なレッスンにになりますように。そして、みなさんの技術力の向上を期待してこちらも懸命に伝えているので、それを受け取って自分の力にしてほしいと思います。(♯Å)