ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

02)トレーナーアドバイス

ドイツ語のオペラ

歌の人も、声の人も、ぜひオペラをいっぱい見てください。DVDが比較的安く字幕付きのものがたくさんありますのでお勧めです。その声、体の使い方、演技の仕方。オペラによっては、オペラ歌手がセリフをかなり長い間しゃべるものがありますので、芝居の人々に…

コツコツ続ける

やめたくなる時が必ず来ます。三日、三か月、三年が節目だとよく言われます。そういうときにぐっとこらえて、ただ続ける、ということが大切です。トレーニングできなくても(それが精神的な理由であれ、環境的な理由であれ)、トレーナーに会いに来てくださ…

続けるのは大変…でも…

ヴォイトレはすぐに結果が出るようなものではなく、時間をかけて丁寧に技を身につけていく作業なので、耐えることと続けることというのが必要不可欠になると思います。昔に比べて、「時間をかけずに便利で安くてものがよい」という商品が増えてきたと思いま…

気持ちを解放させる

日本人と欧米人とを比べて、日本人が苦手とする部分は「わかりやすい感情でリアクションをとる」ということではないでしょうか。日本の文化というのは「察する文化」。すなわち、言葉にしなくても、以心伝心で相手の気持ちを読み、過度な表現を嫌う文化です…

喉の疲れの蓄積

「個性のある声」で「高いところ」までもっていく、この両立が、今やレッスンの現場での最大の難関です。役者と声楽的な要素を兼ね備えた、昔の宝塚の男性役スターなどに若干みられた、それなりの熟練度も今や風前の灯です。 プロセスでは、話す声はガラガラ…

脱力

どの世界でも脱力の話は多くでてきます。それこそスポーツから芸術の世界まで、日常生活でも「力をぬけ」と言われることもあるでしょう。それは声のトレーニングでも同様です。 脱力ということはパフォーマンスを向上させるために行うのが前提です。共鳴、呼…

声を胸に響かせる

私自身の実体験でいうと、声楽という分野でレッスンをこれまで受けてきて、頭やマスケラ、鼻腔に共鳴させるということはたくさん言われてきましたが、胸に響かせるということは日本では言われたことはありません。 胸の声は声楽の世界ではタブーのように扱わ…

息とお腹の使い方

現代では普通に、声を扱う限りマイクがあるので、実は声量を大きくする必要はそれほどはありません。それでも発声練習の基本は声を大きく長く出せるようにすることです。なぜなら、大きく豊かな音を出すことは楽器の基本だから。歌ももちろん例外ではありま…

原点に返る

普段、しゃべっているときは特に意識しなくてもしゃべることができるのに、歌になると極端に難しくなってしまうという場合があると思います。音程やリズムがつくので全く同じというわけにはいかないのですが、歌うと、明らかに歌声が作られたようになってし…

声への執着からの脱却(その2)

以前、「声のことばかりを考えすぎて自己中心的になってしまうと、聞き手と自分とで乖離が生じ、聞き手の心をつかむような演奏・話し方になりにくい」ということを述べました。では、どのように改善していけば、声への執着からの脱却できるのかということを…

日本語の難しさ

私の先生の話の受け売りですが、音楽をやる脳の部分と、英語やイタリア語やドイツ語など西洋諸語(と中国語)を話す脳は同じ部分なのだそうです。だからオペラの勉強法はまず歌詞をすらすら音読するところから始まります。音読していくうちにそこに自然にリ…

リズム感をつける

発声、表現力、滑舌、さまざまな観点からレッスンしていきますが、いつも感じるのは「リズム感の大切さ」です。レッスンで、名歌手の録音を聴いてもらうことがありますが、感想を言っていただくと、いつも出てくる話題は「声が」「息が」「表現力が」で、な…

パート譜の話

「楽譜」と聞くとどんなものを想像しますか。ひと口に楽譜と言っても様々な形態がありますが、歌の人が一番目にするのは、一番上に歌のメロディと歌詞が書いてあり、その下に右手と左手用の2段に分けて書かれたピアノ伴奏がある、という3段セットのものだと…

教わり上手になる

音楽、特に演奏は、必ず人に習わないといけません。独学の天才数学者ラマヌジャンという人はいますが、音楽では独学で一流になることはあり得ません。楽譜をパソコンに打ち込めば完璧に演奏できますが人の心は打ちません。演奏家は師匠から次の2つのことを習…

声への執着からの脱却

歌ったり、お話で聞かせたりということを目指す人ならば、やはりいい声でありたいと思います。私自身もできる限りそうでありたいと思い、日々改善しています。聞こえにくい声や聴き手に悪印象を持たれる声よりも、聴きやすい声、好感を持たれる声の方が望ま…

自分自身との対話

「声」というものは目に見えないため、扱い方のコツを得るまで厄介なものだと思います。楽器に例えた場合、ほかの楽器と比べて最も異なる部分は、「楽器と奏者が一体化している」というところではないでしょうか。それゆえ、変化の過程がわかりにくいものだ…

「~しなければならない」から「~してみよう」へ

物事に対して誠実に取り組もうとする人は、とても素晴らしいと思います。ですが、この気持ちが強すぎてしまうと、「~できなければならない」や「~をしなければならない」というような義務感が強くなってしまい、自分自身を苦しめてしまうこともあるかもし…

季節の変わり目に際して

急に気温が下がったり、気温だけならまだしも、もっと気になるところが急な乾燥です。最初はジメジメがなくなり過ごしやすくなったと感じるのもつかの間、妙に喉がイガイガすると思われるようになりませんか。喉の疲れの厄介なところは、体の疲れよりも後に…

本を読もう

役者は、自分が演じるものの原作・映画の原作などを読むことも多いかと思います。音楽関係の人も、豊かなイメージや情景を表現するのにいろいろなストーリーを知っていたほうが絶対に有利です。つまり、表現者にとって読書をしない理由はありません。よって…

自分の声を確認しない

いい声にあこがれてヴォイストレーニングを受けているわけですから、自分の声の状態を確認しつつ、少しでも理想とする声やいい声の状態で発声できるようになりたいと思うものでしょう。しかし、自分自身もそうですし、他人の様子を客観的に見ていてもそうな…

胸声を基本に

声の響きを感じるポイントを絞ると3つに分けることができます。胸腔、口腔、鼻腔です。声楽のレッスンを受けると鼻腔や副鼻腔(マスケラ)などはメソッドの一つとしてよく使われますが、ほかの口腔や鼻腔はいかがでしょうか。 実際にはこの2つの空間は、とて…

胸の響き

私は胸の響きが声の基礎であると考えています。胸の響きそのものを否定される人もいますが、 多くの日本人にとても欠けている部分だとも考えています。声のレッスンでいきなり共鳴の部分にいくのは、喉への負担の軽減、音域(特に高音域)への拡充のためには…

度数

私は体の使い方を考える上で、いつも1~10までの度数を考えるようにしています。それはこれまでの経験上、指導者からアドヴァイスされたことを真剣に受けとろうとすればするほど「力んでいる、硬い」と言われ、脱力すると「支えがたりない」などと言われて…

違うやりかた

発声のトレーニングは、いつもすべてが自分に当てはまることはないと言っていいでしょう。いくつかの例を書いてみます。 1.声楽のトレーニングの一つに「顎を引く」といわれることがあります。顎を押さえながら歌う人もいるくらいです。しかしパヴァロッティ…

細かいことを悩まない

レッスンで質問を受けます。中にはこちらがはっとさせられる質問もありますが、たいていは今それを悩んでもしょうがないのでは、というようなものです。答えようのないのは「自分は(腹式呼吸などが)できていますか。」というようなもの。芸事の世界に完璧…

歌わずにしゃべる

「歌」と思うとどうしても 「歌専用のポジション」だったり「歌専用の声」のイメージが先行してしまい、会話の声とかなり乖離した状態になっている場合も少なくはないと思います。 ここでの「会話の声」というのは、弱々しい声で日本語を会話しているような…

音を見すぎない、狙いすぎない

歌を歌うときに声のイメージや音のイメージ、高音域へ向けての思い描く道筋などを無意識に行っていると思います。これに関しては、曲のジャンルやさまざまな歌い方があるので、正誤というわけではないのですが、もし、仮に現状の歌い方でうまくいかないこと…

複数のトレーナーをうまく使おう

複数の指導者に習うのは、自分がうまく整理してレッスンを重ねていくと、とても多くの情報を得ることができます。 しかし、発声の方向性が指導者が変わると毎回いうことが変わってやり辛いと思う人もいるでしょうし、人間的に合う指導者とやっていきたいと思…

まずは大きな声から

地声、裏声、ファルセット、胸声、頭声、など、声にはさまざまな呼び方がありますが、基礎の基礎という面でいえば本来鍛えるべきなのは台詞のような声。大きな声、はっきりした声、滑舌のいい声ということにつきると思います。これは、ポップスもオペラ歌手…

ベルティング

私がベルティングの発声を習ったのは3年前です。ポップスでも使われるしオペラでも使われる、オペラの場合はあまり教育機関などでは教えない、劇場などで声を飛ばしながら覚えていくと言っていました。高音や劇的な表現でこのベルティングを使うと効果が高い…