ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

今日のトレーナーのメッセージ

長い反物の端を持って上に振り上げ、ずっと先の方の布まで動かすイメージをしてみて下さい。手を持ち上げた瞬間と、布が高く舞い上がる瞬間にはタイムラグがあります。これは歌い始めの作業に似ています。つまり、息や筋肉を一番たくさん使うのは、声が出る瞬間よりも少し前だということです。(♯∂)

今日のトレーナーのメッセージ

レーニングとしてはすべて強いsで吐き続ける、またあまり強くないsで一回ずつ一定に吐き切る、をやってみてください。
響きはとても良くなっていて、顎や胸に余計な力が入らないように適宜ほぐすこと、吸うのが一瞬で奥に入ることが課題とは思います。焦らずこの調子で続けてください。(♭∴)

今日のトレーナーのメッセージ

発声面では、お腹と声の連携がうまくいくとよいと思います。また、発音の位置を少し後ろに設定したほうが、声に余裕があるように聞こえていました。
曲では、1曲目は口を縦に使えると、より素敵に聞こえると思います。特に「イ」の母音で狭くなりやすいので注意しましょう。2曲目は歌詞の内容をどう伝えたいかを研究して、それをデフォルメして伝えるようにするとよいと思います。3曲目は踊っているときに口を閉じてしまうと苦しくなってくると思いますので、可能な範囲で開けられるとよいと思います。(♭Я)

今日のトレーナーのメッセージ

今日のは高い声が良く響いていて、とてもきれいにでていました。その調子です。手鏡で舌根がさがっていて喉の奥が見えているか確認しながら声を出しましょう。(♯γ)
 

ハーブで体調管理

風邪やインフルエンザが蔓延するようになってきました。声を使う人にとっては、体調管理が非常に大事な時期だと思います。そこで、自分がおすすめする、風邪予防や喉の健康維持に役立つと思われるハーブをいくつか紹介したいと思います。なお、薬ではありませんので、日々のメンテナンス、参考程度ととらえてください。

エキナセア…免疫力を高めると言われています。北米原産のキク科の植物です。ハーブティーサプリメントも多く出回っています。キク科にアレルギーが出る人はご注意ください。

リコリス…消炎効果があると言われています。リコリスの名ではハーブティーが有名だと思いますが、和名では甘草(カンゾウ)と言われ、喉の炎症を抑える漢方薬にも含まれています。過剰摂取は副作用があるようですので、ご注意ください。

マロウブルー(マローブルー)…粘液質を多く含み、喉の粘膜保護に役立つと言われています。ハーブティーが有名ですが、お湯の温度によって色彩が変化するので、視覚的にも楽しめます。鮮やかな青は、ほかのハーブティーには見られないほどの美しさです。

カモミール…リラックス効果でよく知られていますが、アズレン誘導体(うがい薬などにも用いられています)という物質が含まれており、消炎作用や胃などの消化器系が弱った時に回復する作用があると言われています(軽度の場合)。

ハーブティーは、スーパーなどでもよくティーバッグ入りのものが売られているのを見かけますので、入手しやすいと思います。こちらもキク科ですので、アレルギーの人はご注意ください。(♭Я)

 

歌の練習だからこそ、詞を大切に

歌の練習やレッスンの中では、声を磨いていくことはとても大事なことだと思います。そして、誰もがよい声で歌いたいと思うものだと思います。ですが、「よい声」・「よい音程」というのはあくまでも歌のパーツの一つに過ぎません。声ばかりを考えすぎたり、音程やリズムにこだわり過ぎてしまうと、不自然な歌に聞こえてしまうケースもなくはありません。

こういう場合は、とにかく「よい声」や「よい音程」などの部分への執着を捨てて、歌詞の朗読を行うことをお勧めします。何が書かれているのか。どのような気持ちなのか。ということを大事に見つめなおす。そして、ことばのフレーズの感覚を大事にする。歌詞を読んだときに、それぞれの言語のフレーズやアクセントの感覚とずれているようなことがあったとしたら、それは、声や音に惑わされている証拠だと思います。そのまま歌う練習をしても改善するのが難しい状況になっていると思われます。

その場合は、言葉が自然に聞こえるようになるまで、読む練習を行ってみてください。読むときも、お芝居のようなイメージで大胆に読むように心がけてみてください。このような練習を何度か行い、自然なフレーズ感覚になってから、それを壊さないように音やリズムをつけていくようにして最終的に歌う方向に持っていくと、聞き手には言葉や内容がわかりやすくなるのではないかと思います。歌詞を読んだときに不自然に聞こえる場合は、発声など楽器としての部分も何かしらの異常事態になっていることが考えられるので、気をつけましょう。(♭Я)

今日のトレーナーのメッセージ

首が辛いとのことでしたが、内側の筋肉をよくほぐせるようによく動かしてみましょう。具体的な筋肉(胸鎖乳突筋、斜角筋)をイメージして伸ばしたりほぐしたりしてみましょう。(♯β)