ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

「シルビア・ペレス・クルス 」 (ブルーノート東京、10/9ライブ )

カタルーニャの若き歌姫。昨年の初来日を聴き逃して、残念に思っていた。前回は複数のヴァイオリンとの共演。今回はピアニストのマルコ・メスキーダと二人編成。シルビア自身がギターを弾きながら歌ったり、ピアノを弾いたり、立って歌ったり。広い音域をつぶやくように歌ったり、シャウトしたり。するりと音楽に入って行く、きれいな声だ。ピアノの音数が少なく、声を際立たせる。高音はちょっとハスキー、地声のままと感じる。日本語を交えてのトークも親しみやすい。ギターを抱えての「サウンドオブサイレンス」は素晴らしく、曲のイメージが全く違って感じられた。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」、とても心のこもった歌だった。お客さんは帰り際、「良かったね」と口々に言う、本当に素敵なライブだった。声が、その場を支配した、という気がする。スペイン語も英語もよくわからなくても、声が語りかけてくる。シルビアの声は本当に素晴らしかった。しかし、レッスンの課題でもある、自分の好きな声かどうか、は、わからない。素晴らしいのはわかるけれど、好き嫌いには自分は疎い。いつの日か、聴いたとたんに「この声が好き」と感じる声に出会いたいものだ。(KR)