ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

最終目標と途中経過

ヴォイストレーニングは、よく山登りにたとえられたりします。それは、最終目標となる山の頂上と、そこへ到達するためのメソードが、山登りのルートのように複数あるからです。相反するメソードのように感じられても、目指す頂上は同じということです。ここで一つ、疑問が生じると思います。「頂上は同じでも、ルートが違うなら、一つのルートで登った方が、効率がよいのではないか」、と。
残念ながら、そこは山登りと大きく異なります。山登りでは、一つのルートで登りながら、他のルートを使うことなど不可能です。「違うメソードだと混乱する」と考えるかもしれません。
しかし、ヴォイストレーニングは、山登りと違い、トレーニングすればするほど、頂上に向かっていけるわけではありません。いくら頑張ってトレーニングしても、全く前進できなかったり、かえって後退してしまったりもします。トレーナーにはそれが見えていて、本人が気が付くための練習量に達するまで見守ったり、あの手この手でアドバイスしたりします。
そんな時に、全く違うメソードに出会うと、急に前進への糸口が見えたりします。ここで気を付けなければいけないのは、これまでのルート(メソード)が違っていたのだと早合点して、それを捨ててしまうことです。そうなると、残念な場合には、山登りとは違って、一気に登山口まで戻ってしまうこともあるのです。(♭Ξ)