ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

より向上させるために

自分で自分の声を聴き過ぎず、自分が今やっている現象を視覚的体感的な部分で認識することを大事にしてください。

例えば、口が閉じやすい人の場合、鏡を見ながら口の開閉状況を確認したり、顎などを手で押さえて開閉状況を認識するということがとても重要です。これらの現象は、本人の意識と実際の状況にズレが生じていることや、普段の感覚とは別な状態に慣れるという作業になるからです。

本人としては「やっているつもり」だと思うのですが、レッスンで要求されることはその上であることが往々にしてあります。このギャップを埋めるためには、自分自身が実際に行っている現象を理解して、改善していかなければなりません。

そのためにはとてつもない集中力も使います。鏡を見ながらや手を使いながらでも起こっている現象が理解しにくい場合は、意識が他のことに向いてしまっていることが考えられます。自分の弱い部分を見つめることなのでとても大変なことだと思いますが、目をそらさずに改善していくためにできることを一生懸命行うことが、向上のためには避けて通れない道だと思います。(♭Я)