ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

「音楽家の恋文」クルト・パーレン著 西村書店

クラシックの作曲家27人のラブレター。手紙の著者の音楽が聴こえてくるような流麗な文章(「ただ君ひとりのために弾いている」ショパン)もあれば、堂々たる交響曲を書く癖に手紙はウジウジグダグダ(「私は希望を持ってもいいのでしょうか」ブルックナー)、あるいはなんだか物騒な手紙(「ご主人が亡くなるのを期待しています」ハイドン)など、興味は尽きない。
ともあれ、これらの手紙を我々が覗き見することができるのは、手紙を受け取った人物が大切に保管していたからこそ。
しかし、私が最も感動的だと感じたベートーヴェンの宛先不明の手紙は、投函されることなく死ぬまで本人の抽斗に入ったままだった。ミステリー。(♯∂)