ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

トレーニングの重要性と休む重要性

以前年間300回のトレーニングを行うということを書きました。これは現在も継続して行っています。これを続けながらも、正反対のことも書いてみたいと思います。
ここ数年、声楽家として、ありがたいことにとても多くの本番を踏ませていただきました。オペラ、コンサートの舞台でソリストとして年間週十本。そのほとんどを第一バリトン歌手という立場で歌わせていただいています。しかし現実問題、本番が増えるということはその稽古も増えてきます。特に主役級が増えてくると稽古を欠席することはできず一日3時間の稽古が3本なんて日が当たり前のようにきます。一日1000ページ近い音楽に触れるということです。
そうなってくるとかえってトレーニングのやりすぎは、喉への負担を増やすことにもなりかねません。オーバーワークになるのです。どんなにいい発声をやろうとも喉は疲弊します。マイクなしで一日9時間近く歌い、人の声を聴くというのは、決して喉への負担はゼロではないのです。
しかし、これまでのトレーニング、レッスン、本番の経験から疲れや喉の消耗、声の雰囲気で自分の喉のダメージはなんとなくわかりますし、カヴァーする方法も身についてきました。
市販の薬で済むレベル、病院に行ったほうがいいレベルも感覚でわかります。
つまり、声をだすことが本職になった時にはトレーニングと本番、そして喉を休ませることも重要になってくるのです。そこに向かうまでは、トレーニングとレッスンで自分の状態を少しでも引き上げ、自分の限界を知ったり、そこを超えていく作業が必要になります。年間300日トレーニングするということは決して間違いではないと信じています。しかし、それが本職になった時には自分を守ることも重要になります。(♭Σ)