ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

実際の現場を想定する

いいイメージをすることは、自分自身を助けてくれることにつながる場合があります。自分ができるだけ心がけていることは、大きな会場で歌っているイメージを持つということです。
東京都内でオペラやオーケストラの演奏がよく行われるような会場ですと、平均で2000人程度の収容力があります。上野の東京文化会館や六本木のサントリーホール、池袋の東京芸術劇場、渋谷のオーチャードホール、初台の新国立劇場、このクラスのホールがおおよそ1800~2000人程度収容可能なホールになります。渋谷のNHKホールになると、なんと4000人を超えます。
オペラになれば、自分とお客様の間にオーケストラを挟みます。つまり、オーケストラを飛び越えて、最後部のお客様のもとに届くように歌うことが求められます。それも2000~4000名入るような会場で。それを力み過ぎず、でも、パワフルに、時に繊細に歌う技術をつけないと対応できません。
そのためには、日ごろからそれに対応できるような訓練を積んでいくしかないのです。レッスン室や自室での練習の時にその狭さに合わせて歌っていては成立しないのです。少しでも広い現場を想定して、遠慮せずに伸び伸び歌うことを心がけています。(♭Я)