読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

万人向けでないところから世界的歌手はでた

黄金のトランペットと言われ、世界で活躍したテノール歌手マリオ・デル・モナコが唯一の師匠と呼ぶのがアルトゥーロ・メロッキという指導者です。メロッキ派やメロッキ式発声と呼ばれる独自の発声理論をもった指導者です。
しかし、ネットや本などでもメロッキ派は「声を壊す」、もしくは「危険」という表現が多く出てきます。
現在でもメロッキ派と呼ばれる発声を学んでいる、もしくは自分の発声はメロッキ式という歌い手の多くは、この発声は正しい、なぜなら「偉大なマリオ・デル・モナコやテバルディもこの発声だから」という冠をつけてこの発声の素晴らしさを訴えます。
とても有名な、あるテノール歌手がまだデビュー前にモナコに声を聴いてもらって、ある助言を受けました。
「マエストロ・メロッキに指導してもらうといい。しかし、全てを鵜呑みにしてはいけないよ」と言われたそうです。彼はその後世界中で活躍するのですが、メロッキ派の人々が看板のように推すモナコもどこかにレッスンの危険な匂いをかぎ取っていたのかもしれません。
実際そのテノールはメロッキのレッスンで「声帯がちぎれるかと思った」と自伝に書いています。しかし短い期間で声が劇的に改善され、デビューしていったと言うのですからメロッキの指導そのものは大変な効果があるのだと思います。
しかし、声帯がちぎれるという感想から考えるにかなり喉への負担が強いレッスンなのでしょうから万人向けではないのかもしれません。万人向けでないとこらから世界的な歌手がでるのですから教える側も受ける側も難しい問題です。(♭Σ)