ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

歌詞の発音

オペラ歌手と他の分野の歌手の、顕著に違う部分はどこでしょう。声の大きさでしょうか?もちろんそれもありますが、マスコミの発達によって、生で・間近でオペラ歌手の声を聞くことのない人々、テレビやオーディオ機器やスマホでしかオペラ歌手の声に接したことのない人々にとっては、声の大きさの実感は、それほどないだろうと思います。それよりも、際立つのは、歌詞の発音の違和感(日本語の場合は特に)ではないでしょうか。しかし、他の言語でも、シャンソンカンツォーネ(オペラ歌手以外の歌手が歌っている場合)などを聴いてみても、オペラ歌手との発音の違いは、よく判ります。
オペラ以外の分野では、歌詞やその意味がとても重要な場合が多いため、あまり、日常会話の発音からかけ離れるような、発音の仕方はしないというのが、基本にあるからでしょう。それに比べると、オペラも歌詞は大切にしますが、それ以上に声の美しさを優先するので、母音の違いによって声の響きなどに違いができないように、初歩の段階では、レッスンで何度も何度も繰り返し母音の違いによる声の響きを修正されます。また、オペラ以外のほとんどの分野では、マイクを使うので、母音の違いによる声の大きさの違いが、あまり気にはされませんが、マイクを使わないオペラでは、とてもそれが目立ってしまうので、そこも均一にする必要があるのです。そういうわけで、オペラでは、歌詞に的を絞って聞くと、違和感のある、妙な発音に聞こえてしまうのです。(♭Ξ)

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