ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

外国人と日本人の差は(1)

オペラの現場で発声の話になったときに、特にテノールの方々からの話で「日本人だから」「日本人は」みたいなワードが多く聞かれます。私の耳には素晴らしい外国人の声には深みと暗さがあります。確かに響きも高いのですが暗さもあります。私自身はこんな声をめざしたい。
ただ、日本でのレッスンの多くは「声は暗くしない」「明るく」というのが基本にあります。そしてこの手の話の先には「外国人だからできる」「日本人には向いていない」という話に到達することが多いです。
日本人として、たまにはではなく現役生活のほどんどを海外で活躍した日本人の歌手のレッスンや声のメソードはどこか一般のレッスンと違うのです。
自分はこの文化では外国人であるという観点から世界で通用するためにはどんな発声のメソードを勉強するべきかという視点のアドバイスがとても多いです。その中で響きは高くあるべきという話もありますがある一方では
「声の変わり目では中間音と同じ出し方ではいけない。初期段階では暗く出したほうがいい」などのアドバイスもいただきます。明るい声オンリーという考えがないです。パヴァロッティの師匠であるアリゴポーラも
声は音域によって閉じたり開けたりして歌うものだと言っています。
現代はSNSyoutubeなどで歌が聞けます。オペラの世界でも外国の値段が高い公演は満席なのに日本人の公演は客席がまばらなんてこともあります。
聞き手の耳も肥えてきているので日本人だから軽くていいなんて時代は過ぎたのかもしれないと思うのです。
(♭Σ)