ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

努力

最近、次のようなことをよくおっしゃいます。「練習している内に身体が熱くなる」、「次の日、背中が筋肉痛になった」。日常の会話だけであれば使わないようなエネルギーと身体を使って、「発声」に関わる部分を改善していこうとすると、このような感覚になるようです。非日常のことを意識して取り組むので、みなさん相当大変だと思いますが、それでもめげずに毎回努力される方は、最初は弱々しい声だったのに、どんどん無理なくしっかりとした声に変化していき、音域も広がってきているようです。以前は「歌いにくかった」と感じていた人が、本番で「前よりも歌いやすくなったように感じる」とおっしゃいます。自分自身をうまくコントロールできれば、もっと声が自由になって、その結果、可能な範囲で音域が広がることもあります。人は知らず知らずのうちに、余計な動作をしているものなのです。私自身も長年それで悩んできましたし、未だに改善している最中です。無意識の部分を意識できるようにする。つまり、見えなかった部分を見えるようにして、そこを改善していくこと。このような練習の積み重ねが、いい声を出せるようになる感覚を得るのに繋がっていくと思います。(♭Я)