ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

日常の生活の中の声

基本的に怒鳴っている声というのはあまり人にいい印象を与えません。しかしこれも時と場所によって変化します。例えば築地の競りや上野のアメ横の店頭販売などはうるさいなと思うときもありますが活気があって聞こえます。あの声も一つの伝統文化のような気もします。
日本独特の文化だと思いますがエレベーターガールや結婚式場などの司会進行役の女性の甘えたような声もあまり好印象をうけません。他の場所や海外ではあのような声やスピーチを聴くことは通常はないのでちょっと違和感があります。
丁寧だとは思うのですがどこか作っている感覚を受けてしまい、本心が分かりづらいという面はあると思います。以前結婚式場などの司会進行のお仕事の生徒さんがいましたがその方は日常の会話もお仕事のような声になっていて違和感をもちました。
かといって声楽家の喋っているときから響きが高そうな声や歌っているような喋り声もいかがと思います。私が知る限り海外の声楽家で日本人ほど歌っているような声で喋っている人はあまり知りません。歌のポジションを日頃から気をつけている方は大勢いますがそこには違和感がないのです。
日常で聴こえてくる声は案外違和感が多いものが多いですが、それが違和感かそうでないかというのはその人の人間性であったりこれまでの声の使い方できまってくると思うのです。(♭Σ)