ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

カラオケ採点機の高得点とプロ

私は今は声楽家として活動しているので主にオペラ歌手のCDや録音を聞くことが多いですが小学生~高校生まではよくカラオケにもいきましたしポップスの歌手も多く聴いていました。
今も仕事柄ポップスの人の指導も多いので時間を見つけてはテレビなどで鑑賞していますが、最近よく見かけるのがカラオケの採点機です。リズムや音程をはかるのなら話はわかりますが発声の採点まであるので驚きです。素人でも100点とると「プロのかたですか?」と画面に表示され、プロの歌手が100点とれないので100点をとるコツを素人さんに教わっているのがどうしても違和感を覚えてしまいます。100点をとる歌手がプロではないからです。点数をとる歌手が感動をあたえたりお金を払っても聴きたいという歌手ではないからです。
声という一面でいうとサザンオールスターズの桑田さんなどは決して美声だとは思えません。標準的な発声の理論だとトレーナーとしてはああいう声の方向へは指導しないと思います。しかし人に感動を与えたり桑田さんを待っている人は多いのです。長渕剛さんや故・尾崎豊さんなどもそうでしょう。尾崎豊さんの歌は正直発声の理論なんてないと思います。でもいまだにファンはいて当時でも若い世代は熱狂したわけです。きっと発声的な話しだけならキャイーンの天野さんや、雨上がり決死隊の宮迫さん、芸人の山口智充さんの方がいい声です。でも彼らはあくまでも声がいい、歌がうまい芸人でプロの歌手ではありません。
点数がとれる歌と人をひきつける声。実際にカラオケにいけばあるものなので難しいとは思いますし周りの人との付き合いで採点機を気にすることもあるでしょうが、あくまでも声も歌も自分のものを磨くものなのは心がけているといいなと思います。(♭Σ)