ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

トレーニングは頭で理解するより、身体で理解しましょう。

ここにいらっしゃる生徒さんを見ていると、大きく分けて二通りに分かれます。
一方は、とにかくレッスン中に言われたことを取り入れて、とにかく言われるがままに試してみる人。できようができまいが、自分では判断しようとせずに、トレーナーの指示通りにやってみて、そこから何かを得ていく人。
もう一方は、トレーナーに指示されることを、一度頭で理解しようとして「何をどうしてどうなるからここをこうすればいいんだ」と考えてしまう人です。
確かに知識は無いよりは有ったほうがいいと思いますが、知識過多になりすぎて、その情報を正確に処理できないまま理解したつもりになってしまうことが、一番もったいなく、無駄なことであると私は思います。
様々な情報を正確に処理できるようになるには、相当な経験と訓練と時間を要します。例えば、巷でよく騒がれている「腹式呼吸」と「胸式呼吸」という言葉を取ってみても、その詳細な捕らえ方は千差万別十人十色です。
腹式呼吸って何ですか?」、「胸式呼吸はいけないものですよね?」という情報だけが先回りしてしまって、具体的に何がどうであるかというのは、実践してみなければ体得できないものなのです。
また、これは生徒さんとトレーナーとの会話の中でもお互い感じ方が違うため、正確な意図を伝えるのは実際に試して見なければ分からないことが多くあります。
ですから、言葉や知識のみに左右されずに実際に試してみて、その中で変化を気づき取り入れていくことが、自分の成長を速めていくことに役立てられると思います。(♭Я)