ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

プライベートレッスン

新国立劇場の「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」の指揮を振るためにイタリアからレナート・パルンボというイタリア人の指揮者が来日しました。パルンボは世界中でイタリアオペラをメインに活動している指揮者でイタリアだけではなく世界中を飛び回っていて、スカラ座メトロポリタン歌劇場などにも度々出演しているオペラ指揮者の重鎮のような方です。
そのパルンボのプライベートレッスンを聴講してきました。
パルンボのレッスンは指揮者のレッスンなので音楽的なアドヴァイスが多いのかなと思っていたのですが、生徒が持ってきた曲を全て自分で全曲ピアノで弾いて、全ての受講生のスケールなどの発声練習をしていました。浅い声や母音が不明瞭な音は許せないようで深くだすこと、音をジラーレすることを特に口うるさく言っていました。特に横隔膜の使い方は厳しかったです。鼻にかかった声は特にダメだようで、鼻に響かせすぎるソプラノ方の声には大きな声で「NO!」と何度も叫んでいました。
パルンボは自然な音色の音域を探すためにかなり低音を出させていましたがそのソプラノの方は「これはいわゆる胸声ではないのか?」と質問していました。
私も女性の生徒に多い「胸声だけ」「頭声だけ」という声はあまり感心しません。その人にとって自然な声ならなんでもいいわけでむしろ切り替えがわからなくなるところまで訓練が必要なのです。高い音をだすために頭声、低い音を出すために胸声というわけ方は帰って喉をいためます。同じポジションで歌えることを意識してトレーニングするべきです。
また、フォルテで歌って身体を鍛えることをアドヴァイスされていたかたもいました。まずは声ありきなのだなという印象を受けたレッスンでした。
でもパルンボも素晴らしい声なのですよ。歌手でもないのに。日本人の声楽家、指揮者がきいたらびっくりするくらいいい声です。
残り3回聴講する予定なのでしっかりと聞き比べてきたいと思います。(♭Σ)