ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

歌い手としての自分とトレーナーとしての自分

私は教えることが嫌いではありませんが、歌っている方が好きです。トレーナーとしてのピアノの前にいるよりも舞台の上、稽古場の方が好きです。でもそれだけに声が出しづらい時、出したい音が上手く出ない時の苦しさも理解しているつもりです。
私はずっと下手でした。(多少ましになりましたが)音楽高校にいっても大学いっても大学院にいってもいつも落ちこぼれでした。
周りの仲間、舞台で活躍している人達が皆天才に見えていました。でも誰よりも歌は好きだったと思います。自分が歌うのも好きですが実際の舞台も大好きでした。少なくとも周りの仲間の何倍も舞台を見に行きました。新国立劇場二期会藤原歌劇団、東京室内歌劇場、その他様々な公演も見に行きました。お金が無かったので新国立劇場は安い当日券を買う為に朝早くから並びましたし、他の公演は前々からチェックして安い券を確保できるようにしていました。働き出してからは演劇の舞台も多く見ましたし、実際に以前は敬遠していた台詞つきの舞台にも数多く乗ってきました。
自分は実際に練習して経験しないとできない人間です。だから生徒ができないで悩んでいるのはとても判ります。(♭Σ)