ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

スムーズな腹式呼吸

初レッスンから2年。毎回小さな一歩ですが、前に進んでいることを実感しています。
声はだいぶ出るようになってきたのですが、なんだかとても苦しそう。
1フレーズ歌い終わるごとに、「フーフー」と呼吸を整えています。
「おかしいな、普通に歌っていたら、こんな風になるはずがないな」
と思って、苦しくないかと尋ねました。
すると、
「苦しいんです!」
とのこと。
やっぱりな~と思いました。
スムーズに腹式呼吸ができていない様子です。
胸が硬く、喉、顎、舌、唇、首、すべてにガッチガチに力が入っていました。
これでは楽に息が吐けるわけがありません。
そこで、前屈するように伝えました。
クの字になった状態です。この状態で「アー」と声を出すように指示すると、「ラクです~」とのこと。
前屈したことによって上半身の力が抜けたのですね。
そして、楽な状態で息が吐け、結果、スムーズに声が出せたというわけです。
そして、前屈の状態で声を出しながら、身体を真っ直ぐに起こします。
起こしている最中に音色が変わらないようしっかりキープし、慎重に起き上がります。
この生徒さんだけでなく、誰もがなかなか音色を変えずに起き上がることは難しいですが、決してできないことではありませんので、
息苦しくて喉や胸に引っかかりを覚えている方は試しにやってみてくださいね。(♯Å)