ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

子役オーディション番組を見ていて

TVをつけると、日本で昔からロングランされているあるミュージカルの、子役のオーディションの様子をやっていました。
その番組によると、応募した9千人の子供達の中から、主役(ダブルキャストで2名)に選ばれる確率は4500分の1だそうで、熾烈な戦いだったようです。
主役のほかにも役どころはいくつかあるようで、年齢は下は幼稚園生から、上は15歳くらいまで。お母さんから離れるのだって難しいくらいの年齢の子たちですが、みんなそのオーディションに受かりたい!という強い意志をもって挑戦している様子が伝わってきました。
オーディションでは自分の順番が来て、部屋の真ん中に立ち、氏名とこれから歌う曲を口頭で伝えます。どの子の表情もみんな生き生きしています。
「私はこれがやりたいんだ」
「私を見て」
「私を選んで」
そんな気持ちが画面から伝わってきます。そしてどの子供達も、「自分はできる。これまで一生懸命練習してきたのだから大丈夫!」と自分自身を強く信じているようでした。
でもその中には、どこか自信なさげで、視線も定まっていない子供もいました。案の定そんな子供はよい結果は出ませんでした。
この番組を見ていて私は日頃のレッスンの様子を思い出しました。レッスンの目的は人それぞれあるでしょう。趣味で楽しく歌いたい人もいれば、本格的に学びたい人。または既にプロとして活躍する中で、もっと技術を向上させたいと思って受講する人。どんな理由であれ、目的を持っている人の目は生き生きとしています。受身のレッスンではなく、ハングリー精神旺盛の人は、次々と質問や疑問が出てきて、レッスン時間を少しでも有効に使いたい、という気持ちがこちらにも伝わってきます。でも残念なことに、レッスンに通っていることに満足してしまって、全くの受身のレッスン生も中にはいます。こちらからの問いかけにもあまり返答がなく、なんとも重苦しい時間が流れることもあります。
目的や目標はなのか、どんなことがやりたいのかを明確にし、レッスン時間を有効に使ってください。トレーナーに全てを任せるのではなく、ちょっと言葉は悪いかもしれませんが、トレーナーの技術をこっそり盗み取るくらいのしたたかさがあっても私はよいと思うのです。
TVで見た子供達のように、いくつになっても夢や目標をかかげ、それに向かって邁進していきたいものですね。(♯Å)