ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

日本語と発声(2)

極論ですが、声を最も有効活用できる発声を考えると、おそらくオペラ歌手の発声ではないかと思います。なぜなら、2~4000人が入るような大劇場で、マイクも使わずにオーケストラを飛越えて最上階の一番端まで声を届けなければならないのですから。
オペラというのは、そもそもイタリアで発祥したものです。イタリア人の喋るイタリア語と日本人の喋る日本語を比べてみると、明らかに、イタリア人のイタリア語は身体全体から発せられるような深く厚みのある、それでいて喋っているのに歌っているような発声になっていることに気づくと思います。だからこそ、オペラのような文化が生まれたのだと考えられます。
このように、身体で支えて深く厚みのある、それでいて良く響く声ということを意識して日本語を喋る練習をしていくと、発声のしやすさが変わっていくと思います。(♭Я)