ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

ミラノ・スカラ座の声を聴いて(1)

ベルカントの女王と呼ばれるマリエッラ・デヴィーア、イタリアオペラの至宝と呼ばれるレオ・ヌッチの声またオペラの殿堂と呼ばれるミラノ・スカラ座の公演を聞いて感じたことをいくつか書こうと思います。
1.絶対的レガート
2.ブレスの表現
3.声の深さ
4.声種ごとの声の特徴
1の絶対的レガートというのは一番印象にのこったことでした。音が切れないのです。音の高低、細かい音のパッセージ含めどんなフレーズでも音がつながって聞こえてきます。「レガートで歌う」と言うことは声楽のレッスンを受ければいくらでも言われていることですが、新国立劇場でも日本のオペラカンパニーでもここまでのレガートを聞いたのは初めての経験でした。
2.ブレスの表現ですが、ブレスが客席まで聞こえてくるのです。しかも表現として。ブレスを聴くと次にどんな声が出てきてどんな表現をするのか分かるくらい素敵なブレスを皆さんしていました。(♭Σ)[続]