ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

今日のトレーナーのメッセージ

一音ずつお腹を使ってマルカートで歌う方法と、同じ音型をレガート歌う方法は、セットで練習してみて下さい。一音ずつ送るパワーの総量と、ひとフレーズつなげて歌うパワーは、同じぐらいの大きさです。フレーズが最後まで歌えないときは、歌い始めのエネルギーが足りていないです。(♯∂)

 

今日のトレーナーのメッセージ

いつもに比べて、顎が上がりやすくなっていたり重心の位置が上がりやすかったりといった状態になりやすかったのですが、片足立ちや全身で皮膚呼吸するようなイメージでやっていただくと改善されてきました。(♭Я)

「美空ひばり特選集」

美空ひばりのことは「みんなにすごいと言われている人」という印象だった。聴いてみて、印象に残ったのは「昴~すばる」。あれ?と思った。歌っている?、いや語っているみたい。そういえば、「歌は歌うな、語れ」と福島さんの本にもあったっけ。「せめて~」のフレーズは、私なら一回目からもっと声を張りそう、でも、美空ひばりは一回めは語り、二回めは歌っている感じ。「われはゆく~さらば」までを、ひとつの長いフレーズにして、さらば、の後に間をつくる。上手いなぁ。「上海帰りのリル」の、「誰かリルを知らないか?」の部分、男性が捜している様子が、見えるようで、とても印象的だ。」(KR)

指導者とプレイヤーの両立

トレーナ―である私と歌い手としての私がいるのですが、歌い手としての私には絶対的に正義と信じる声があります。この発声以外は自分自身は歌い手として考えられないと思っています。それを目指し、より高みを目指すことが私の歌い手としての精進の一つ道だと思っています。しかしトレーナーの私は少し違います。
人の目指したい道の手助けをすることを一番に考えていますので自分の正義と反することも是とすることがあります。
身体を使い喉に負担をかけず、音域を拡充し、声量、共鳴を増やす声楽的な発声は人種とわず世界中で一定の成果を上げています。しかし、声楽家はあくまでも劇場でマイクを無しで歌うということを前提にトレーニングしますので、マイクを使うことを前提としたロックやポップスとはある種の隔たりはあると考えています。
前提とするものが違うので指導者とプレイヤーの正義が変わるのです。ただ、ありがたいことにたくさんの人と接する中で、多くの経験をし、多くの資料を読んできたので指導者とプレイヤーの自分が分離しているのはとても楽なことです。
歌い手の延長で指導すると、自分の正義を人にあてはめそうで危ないと感じます。この分離ができるまでに約10年かかりました。何事も経験ですね。(♭Σ)

今日のトレーナーのメッセージ

腹式はときどき、お腹のマッサージなどをして、息が入りやすくしてあげましょう。

姿勢について、どうしてもがんばろうとすると首が前に出てしまいますので気をつけましょう。
また、改善はされてきていますが、時々舌が硬くなるので注意しましょう。
口の中を縦にするイメージと笑顔を忘れずに頑張ってください。(♭Ц)